野に咲く花のように


まるで歌のタイトルみたいですね(笑)

でも何となくそう思う出来事というか、思いがありました。

スポーツジムに通い始めて半年。
途中庭の手入れをしていて、脚立から転倒。
左腕を骨折し、約一ヶ月半のブランクがありましたが、
再開して、また一ヶ月半が経ちました。

人間の身体というのは正直なものです。
最初3ヶ月のジム通いでは順調に体脂肪は落ち、
体重も緩やかですが、減って行きました。
身体も軽くなり、階段の上り下りも楽になる。
しかし骨折で一ヶ月半お休みしたら、
身体は直ぐに重く感じられます。
幸い(これは不思議なことですが)体脂肪と体重は
ほとんど変わってませんでした。
でもジムに通い始めてから、緩んでいた筋肉が引き締まってくるのを
如実に感じていたのが、休んだ間に元に戻ってる。

そして再開し一ヶ月半もすると筋肉がまた引き締まってくる。
と同時に気持ちも前向きになるんですね。
人間の身体と精神というのは、正に繋がっているんだなぁと思います。

仕事柄決まった時間にジムに行くことはほとんどありません。
夕方からの仕事なら仕事へ行く前に行き、
夕方に仕事が終われば、夜に行きます。

時間帯が違うと来ている年齢層も違います。
昼はご年輩の男女に主婦がほとんど。
夕方以降は年齢層がグッと若くなります。

やはり夕方以降が混みますね。
大体20時過ぎ頃かな?
その頃が一番活気があります。

自分のメニューはほぼ決まっていて、
ストレッチをした後、カーディオマシン(ウォーキング)を45分。
それからウエイトトレーニングを2セット。
トータル2時間くらいでしょうか。

夕方以降に行くとカーディオマシンも混んでます。
空いたと思ったら、直ぐ始める。
ブログにも書きましたが自分は心拍数が人より多めなので、
有効な有酸素運動の目安は時速6.0キロの早歩き程度。
これで心拍数を130〜140位に保つのがベスト。

しかしたまに20代前半の人が自分の隣に来て、
ほぼ倍の時速12キロくらいで走っていたりします。
最初の頃は「負けてたまるか!」とちょっとスピードを上げたり
してましたが、最近はそんな無茶はしません(笑)
時速12キロで走れる人はほとんどアスリート系です。
何かスポーツをやっていて補助的な訓練のため、
ジムに通っている人達であることが分かってきたからです。

普段あまり身体を動かすような仕事をしている訳でもない自分が
そんな人達にかなう訳がない。それにこっちは40代半ば、 向こうは20代前半です。
そんなことは分かっているのに何故か釈然としない思いだけが残る。
単純に「負けたくない」と・・・。

この釈然としない思い、感情とは何なのか?
ふと考えてみたら簡単に答が出ました。
自分の頭の中に『良い時のイメージ』があるからだと。

自分は小学6年の運動会で100m走とマラソン共に
学年1位を取っています。
これは生まれつき足が速かったから勝てたのではありません。
運動会の一ヶ月くらい前から朝早く起きて、
まだみんなが寝ている時間に走り込んでいたからです。

運動会の前日夕方にはマラソンのコースをもう一度確認し、
イメージトレーニングもしました。

一周150mほどのトラックを一周半して正門を出る。
1クラス40人、内男子は半分の4クラスで80人。
一斉にスタートしたらゴチャゴチャになるから、
スタート時は一列目か二列目を死守。
一気に飛び出し正門を出ると緩い下り坂。
この下り坂を一位のまま飛ばせば、
ほぼ9割の生徒に抜かれることは無い。
それは下り坂を過ぎ左に曲がると幹線道路に出て、
ガードレールの内側を走らなければならず、
幅は2人が並んで走るくらいのスペースしかないからだ。
つまりこの道で一気に追い上げることは出来ないのだ。
この平坦な幹線道路をゆったり走り、また左に曲がると
今度は緩やかな上り坂になる。
幹線道路で自分に追いついたのは2人だけ。
この緩やかな上り坂で一気にラストスパートをかける。
必死で自分に追いついた2人は幹線道路で力を使い果たし、
ラストスパートに着いて来れず、独走の1位。
前日イメージした通りの完勝だった。

これが自分の頭にある『良い時のイメージ』です。
このイメージがあるから頑張れば何とかなるんじゃないか?
まだまだ一番になれるんじゃないか?
とつい思ってしまうのです。

そこでまたふと思う。
人は何故良い時(あるいは若い時)のイメージと今を比較しまうのだろう。
全ての人がそうとは限らないが、とかく自分はそういうところがある。
客観的に見ると自分の中にある『良い時のイメージ』と戦っていることになる。

『良い時のイメージ』に近づこうと努力するのは悪いことではない。
だがそれは所詮子供の頃の話で、現実の自分の体力は
最早そのイメージに追いつくことは出来ないのだ。

それならば今の自分を受け入れ、その出来る範囲で最善を尽くせば良い。

思えばほぼ10ヶ月前、体調を崩し、仕事以外の日は
ほとんど家で横になっていることしか出来なかった頃と比べれば、
今はなんと健康で元気なことか。

元気になると欲が出る、もっと出来ると過信する。
すると出来ない自分に苛立ち、空回りする。

ありのままの自分を受け入れることが大事だと思う。

この春の穏やかな風を感じ、新緑の緑の美しさに心を和ませる。
幸せなことではないか!!

薔薇の花だけが美しいわけではない。
野に咲く名もない花だって、毎年力強く咲くのだ。
それだって美しい。

『良い時のイメージ』ばかりを追わず、
野に咲く花のように・・力強く生きられれば良いと思う。

08.5.22